もくじ
概要
およそ5ヶ月ぶりの今回のアップデートでは、2つの大きな目玉機能が追加されています。
空間オーディオと、接続デバイスの自動切り替えです。
これら2つをざっくり説明します。
前者はAirPodsが持つサラウンドシステムを強化して、動画視聴をより楽しむことができる機能です。
後者は 1つのAirPodsをiPhoneやMacなど複数の端末で使う場合に、端末間の切り替えをよりスムーズに切り替えるための改良となります。
詳しくは以下で説明します。
空間オーディオ
空間オーディオは、上で軽く触れたとおり 動画視聴をより楽しめるようになる機能です。
空間オーディオを使って対応サービスを利用すると、常に画面の方から音が聞こえてくるようになるんです。
と言っても、これだけではよく伝わらないと思うので、より具体的な説明をさせてもらいます。
例えば、あなたが部屋でテレビを見ている場面を想像してください。
テレビの音声は、当然テレビの方から聞こえてきますよね。
そして、テレビがあなたの真正面にある状態で、
あなたが右の方向を向くと、テレビの音は左耳から聞こえてくるようになると思います。
また、あなたが左の方向を向くと、テレビの音は右耳から聞こえてきますよね。
AirPods ProとiPhoneもしくはiPadのセットで動画視聴をすると、これと同じ現象が起こります。
あなたが右を向いても左を向いても、音声は画面の方から聞こえてくるようになるんです。
対象機種と対応コンテンツ
この空間オーディオを利用するためには、当然ながら対応機種と対応したコンテンツを用意する必要があります。
ハードが対応していても、ソフトが対応していなければ真価を発揮することはできません。
対応機種について
- AirPods Pro :対応済み
- AirPods 2 :未対応
- 初代AirPods :対応済み
対応コンテンツについて
- Apple TV+ :対応済み
- Prime Video :未対応
- Netflix :未対応
- Disney+ :対応済み
空間オーディオを試してみよう
では例として、Apple TV+を利用して空間オーディオを試してみます。
ここではAirPods ProとiPhone11を利用してApple TV+を鑑賞しました。
するとなるほど、私が変な方向を向いていても、前面に置いたiPhoneの方から音が聞こえてくる感じがします。
最初は不思議な感じがしたが、よくよく考えてみると、イヤホンを使わずに普通にテレビを見ている時と同じだ。
この場合、当然ながら音はテレビの方から聞こえてくる。私が左右や上下を向いていても音が聞こえてくる方向は変わらない。
空間オーディオはそんな自然で当たり前の状況を、イヤホンをしていても作り出せる、そんな機能なのだ。
もっとも、弱点がないわけではない。
私が上や下を向いている時、なんとなく音が聞こえてくる元が不鮮明だったり、(意地悪をして)後ろを振り向いてみたときに変な方向から音が聞こえてくるような気がした。
これは改善する必要もそんなにないとは思うが、Appleのことだ、今後少しずつ改善されていくのだろう。