スマートフォン業界では、ここ数年で全体の売り上げが減少し始めています。
皆それぞれが、自分の持っている1つのスマートフォンを大事に長く持ち始めたことが大きな要因ですが、近年スマートフォンに大きな変化が起きていないこともその理由の一つとして考えられるでしょう。
かつてはスマートフォン市場を席巻していたHTCも、その存在感を徐々になくし、昨年1月にはスマートフォンチームをgoogleに買収されるという結果になりました。
そのままスマートフォン事業そのものから撤退してしまうのではないか、とみられていましたが、どうやら同社はまだ諦めてはいないようです。
その証としてMWC2019では、5G Hubという5Gのホットスポットを発表しました。
そしてついに2019年の後半、同社は初の5Gスマートフォンを発表しようとしています。
U13とみられるスマートフォンがBT認証を通過
Android情報通として知られるEvan Blass氏は、先日HTCからリリースされるであろう5G スマートフォンについてTweetしていました。
このTweetはのちに削除されていたのですが、そのTweetに載っていたモデル番号と同じ ”2Q6U10000” の端末が、2019年4月にBluetooth認証局のデータに掲載されていたことが明らかになりました。
Bluetooth認証局は、Bluetoothをサポートするあらゆる機械を承認する団体です。
ちなみにこの端末がBluetooth 5.0をサポートしていることも示しています。
そしてこれがHTC初の5G スマートフォン「U13」となる可能性は非常に高いとみられています。
U13に搭載されるであろうハードウェアやスペックについて
HTCがU13を5Gスマートフォンとしてリリースするのであれば、搭載されるチップセットはSnapdragon 855一択でしょう。
すでに5Gスマートフォンとしてリリースされている シャオミーの”Mi Mix 3 5G”や、サムスンの “GalaxyS10 5G” も、例外なくSnapdragon 855を搭載しているからです。
また、HTCが最近力を入れているブロックチェーン機能を搭載することも予想されています。
5Gは HTCやスマートフォン業界の救世主となるか
前述のように、スマートフォン業界は急成長ののち、近年ゆるやかに下降し始めています。
それはスマートフォンに大きな技術的ブレイクスルーが起きていないためです。
ちょっと前に折りたたみスマートフォンの公開ラッシュが起き、業界はにわかに活気づきましたが、サムスンのGalaxy Foldには問題が発見され、未だリリースには至っていません。
HTCもまた、長い間 印象的な何かを生み出せずにいます。
そんな中、一部のエリアでサービスを開始した5Gネットワークは、今までのおよそ100倍の通信速度をもたらし、ソフトウェア面での大きな変革をもたらすのではと言われています。
Youtubeをはじめとする動画コンテンツのさらなる普及や、リアルタイムVRやゲームのストリーミングサービスなど、今まで少なかったリッチなコンテンツがより身近になります。
この流れが、停滞したスマートフォン業界に活気をもたらすでしょう。
その時に果たしてHTCは復活することができるのか、それはHTC U13にかかっていると言っても過言ではないでしょう。