Razerの新型スマートフォン、Razer Phone 2は正面から見ると前作のRazer Phoneと見分けがつかない位によく似ています。
Razer Phone 2には新色が追加されており、鏡面仕上げのブラックと、マット仕上げのブラックの2色展開です。
背面を見てみましょう。そこには前作とのいくつかの違いが見て取れます。
具体的には、前作がオールメタルボディだったのに対し、新作はガラスコーティングされています。
スペック一覧を見てみると、チップセットはSnapdragon835からSnapdragon845へグレードアップしており、さらにワイヤレス充電とIP67の防塵&耐水性を備えました。
Razerは、Razer Phoneのファンからの要望を受けて、背面のロゴがあらゆる色に光るようにしました。
これはRazer製の他の製品にも見られるような、虹色に光る特徴と同じです。また、ディスプレイの明るさも2倍以上に引き上げています。
もくじ
Razer Phone 2の性能について
Razer Phone 2のチップセットSnapdragon845と8GB RAMの組み合わせは非常に優秀で、Kirin980を搭載するHuaweiのスマートフォンと同等です。
そしてGeekbench4では8,898のマルチコアスコアを叩き出しています。
そして3Dゲーム実行時は、Snapdragonの方が高い性能を発揮し、それはRazer Phone 2の高い冷却性能も相まってさらに高い性能と安定性を発揮します。
モンスターハンターやPUBGなどを長時間プレイしても、危険を感じるほど本体が熱くなることは決してありませんでした。
Razer Phone 2のハードウェア構成について
- チップセット:Snapdragon 845
- RAM:8GB
- 内部ストレージ:64GB
- 外部ストレージ:microSDカード対応
仕様としては、8GBのRAM、64GBの内部ストレージ、microSDカード対応、デュアルメインカメラ、ステレオスピーカー、4,000mAhのバッテリー、リフレッシュレート120HzのIGZOディスプレイです。
SamsungのGalaxyNote9やgoogleのPixel3XLと同じチップセット Snapdragon845を搭載しており、高い処理性能を備えています。
しかしながら、全てのスペックがトップクラスなわけではなく、64GBの内部ストレージは少なく、もっと安いスマートフォンでも128GBの容量を備えていたりもします。
Razer Phone 2のリリース日と価格
Razer Phone 2の価格はおよそ9万円で、前作よりおよそ1万円ほど高いです。
価格が上がったことはそれほど驚きではなく、昨今のスマートフォン業界では標準的ですが、Razer Phone 2が前作とそれほど変わっていないことを考えると、コストパフォーマンスはわずかに落ちているような気がします。
ワイヤレス充電、防水防塵機能は確かに必要な機能ではありますが。
リリース日はすでにすぎていて、2018年の末に発売されています。
スマートフォンの右側にある電源ボタンは指紋センサーとしても機能しており、電源ボタンを押すと同時に指紋によるロック解除も同時に行えます。反対側の側面には音量ボタンが、下部にはUSB-Cポートがあります。
Razer Phone 2の主な機能について
Razerいわく、Razer Phone 2のコンセプトは、”最高のゲーム用スマートフォン”であり、それと同時に優れたオールラウンドなスマートフォンでもあります。
前作のRazer Phoneと同じように、ボディは箱型で角ばっています。平らな面は、横向きでゲームをするときには握りやすく、ステレオスピーカーは最大限にその力を発揮してくれます。
Razer Phone 2のカメラについて
Razer Phone 2には最近の派手なトリプルカメラ、クアッドカメラはありません。
背面には広角カメラと望遠カメラの2つが搭載されています。どちらのカメラも12メガピクセルです。
Razer Phone 2の広角カメラには光学手ブレ補正機能を搭載しました。これは4Kビデオの録画時に最大の効果を発揮します。特に前モデルとは比べ物になりません。
そのほかにポートレートモードやパノラマモードなども用意されています。
カメラの性能は概ね良好ですが、暗い室内の撮影などは弱点ともいえます。
Razer Phone 2のディスプレイについて
Razer Phone 2の5.72インチのIGZO液晶の最大の特徴は、120Hzのリフレッシュレートです。操作メニューの表示や操作時に感じる滑らかさは驚きです。
120Hzのリフレッシュレートに最適化されているゲームだけでなく、そうでないゲームの体験も向上させます。
また、HDRもサポートしており、Amazon Prime VideoやNetflixなどのHDRに対応したコンテンツを再生するときの表現力も素晴らしいです。
Razer Phone 2のバッテリーについて
Razer Phone 2には、4,000mAhの大容量バッテリーを備えており、スペック上はHuaweiのP20 Proに匹敵し、1日中使い続けることは簡単です。
しかし省電力で有名なMate 20 Proに比べると、駆動時間は大きく下回ります。
また、ディスプレイの輝度を最大にしてしまうと、かなりのペースでバッテリーが消耗することは知っておくべきことでしょう。
幸いにもクイックチャージ5をサポートしているため、バッテリーの消耗をリカバーすることは簡単です。省電力モードもついています。
Razer Phone 2のレビューまとめ
Razer Phone 2はまさしくゲームのために作られており、それは最適だと言ってもいいでしょう。特に120Hzのディスプレイは最高です。
とはいえ他のフラッグシップモデルはさらに高速なチップセットを備えていて、その価格がもっと安いものが多いことを考えると、最初に述べたとおりコストパフォーマンス面で少し難しい気もします。
Razerの熱狂的なファンはともかく、それ以外の多くのユーザーにとってRazer Phone 2が有力な選択肢になりうるか?やはりそれは難しい気がします。