- 6月29日にHTC U12+へのAndroid 9(Pie)アップデートが配信開始
- 6月中のアップデートは、5月に予告されていた
台湾のスマートフォンブランド HTCはかつて、Androidといえば…と言われたほど、スマートフォン市場を席巻していました。
しかしここ数年は辛い時期を過ごしています。
HTCは確かに優れたスマートフォンを作り出すことができますが、最近の急速なトレンドの変化に追いつけていません。
HTCはまだスマートフォン事業を諦めたわけではありませんが、同社が注力する事業は5Gとブロックチェーン技術にシフトしています。
その結果、すでにリリース済みの端末へのサポートが徐々に遅くなっていっています。
HTC U12+へのアップデートが配信開始
2019年5月、HTCは同社の端末ラインナップのうち3つのスマホに対し、Android 9へのアップデート予定を発表しました。
これによるとHTC U12+は、2019年6月にAndroid 9(Pie)へのアップデートを受けることができるとされていました。
そして本日 その約束は果たされ、台湾のHTC U12+ユーザーの元へOTAアップデートが通知されました。
アップデートのファイルサイズはおよそ1GB。
更新内容には詳細な情報はありませんが、Google+の削除が目につきました。
HTCは台湾の会社なので、アップデートは自国を優先して配信することで知られています。
HTCのU11は2019年6月の初めにアップデートが配信されましたが、その内容に重大なバグが発見されたため、一時中断されたというハプニングもありました。
しかしながら、アップデートの予告に対して忠実にその時期を守ろうとする姿勢は、HTCへの支持を集めそうです。
HTC U12+の特徴やスペック
- チップセット:Snapdragon845
- RAM:6GB
- GPU:Adreno630
- 内部ストレージ:64GB
- メインカメラ:12MP+16MP(デュアル)
- セルフィーカメラ:8MP+8MP(デュアル)
- ディスプレイ:6インチ液晶ディスプレイ(2,880x1,440)
- サイズ:156.6×73.9×8.7mm
- バッテリー容量:3,500mAh
- その他:IP68防塵防水
HTC U12+は2018年に発売された、ギーク向けのハイエンドスマートフォンです。
チップセットは当時最高のSnapdragon845を持ち、6GBのRAMやデュアルカメラ(メインおよびセルフィーカメラの両方)の強力かつスタイリッシュな端末でした。
そして一部のカラーでは背面が透けており、内部の機械を見ることができました。
ライバルのファーウェイP20 Proなどと比較しても、十分な競争力を持っており、当時最高峰のスマートフォンの一つです。
そして今回のこのアップデートを受け取るまでは、Android 8(Oreo)がインストールされていたため、
Android 9(Pie)の新たな力を得て HTC U12+は再浮上することができるでしょう。
HTC U13の発売計画の噂
HTCではHTC U12+の後を継ぐハイエンドスマートフォンの発表を控えており、その名前はHTC U13となるという噂が流れています。
最近のスマートフォンの価格上昇トレンドを考えると、端末の価格は10万円を超えるとみられています。
そして同社が5Gへ注力していることから、同端末がHTC初の5Gスマートフォンになる可能性も噂されています。
HTC U13に関しては、以下の記事で詳しくまとめています。