もくじ
Huaweiの正しい読みは "ファーウェイ" である
ファーウェイは、正式にはファーウェイ・テクノロジーズと呼びます。
本社は中国深圳(シンセン)に本社を置く、スマートフォンなどの通信機器を開発、製造するメーカーです。
1987年創業で30年の歴史を持ち、その社員数は17万を超える大企業です。
トランプ政権によって、ファーウェイはアメリカの市場から追い出された
トランプ政権は、ファーウェイが国家安全保障上の脅威をもたらすと主張しました。
つまり、同社がスパイ行為をする恐れがあるという指摘です。
ファーウェイが企業秘密を盗み、イランに対するアメリカの制裁を回避するために動いた、とアメリカの検察官は主張しています。
そして12月1日には、カナダからの助力を得て、ファーウェイのCEOの娘であるMeng Wnzhouを逮捕しました。
彼女は様々な犯罪の罪で起訴されるため、アメリカへ引き渡されるようです。
さらに米国務長官は、その同盟国(日本を含む)にファーウェイの技術および機器の使用を控えるよう要請しました。
これにより、ファーウェイは事実上、アメリカの市場から追い出される格好となりました。
それでも革新的で人気のあるファーウェイ
ファーウェイは、前述のアメリカの主張には根拠がなく、証明されていないと訴え、アメリカによる全ての告発を熱心に否定しました。
そして各国の情報スペシャリスト達も、アメリカの主張を証明できていません。
そんな中、ファーウェイは次世代通信技術をリードし続け、実質的に掛け替えのない存在にもなりつつあります。
2年連続で、最も価値のあるブランド100にランクイン
2018年、ファーウェイはフォーブス誌が選ぶ「最も価値のあるブランド100」に中国の企業として唯一選ばれました。2年連続2回目のランクインで79位です。
2017年に初めてランクインし、73億ドルのブランド価値があるとして88位でした。
そこから1年でさらに15%の急成長を遂げ、79位までランクアップしています。
そのランキングのトップ5社は全てテクノロジー関連企業が占めており、さらに全体の20%をも占めています。
1位は8年連続のApple社。続いてGoogle, Microsoft, Facebook, Amazonの順です。
ファーウェイのブランド評価は、日本の日産やPanasonicと同水準
トップ100のブランドにランクインしている企業は、世界の16の国と地域を本拠地としており、うちアメリカを本拠地とする企業が54、ドイツから12、日本とフランスが7ずつとそれに続きます。
Huaweiは中国からの唯一の選出であり、ランキング上では70位日産と92位パナソニックの間に位置しています。
それを考えると、ファーウェイが世界でどのくらい高い評価を得ているか想像できます。
ファーウェイが世界のトップブランドに上り詰めるまで
2017年には、ファーウェイがMate、P、Novaシリーズで知られる高性能なスマートフォンを発表し、急速に売り上げを伸ばしました。
特に”Huawei P10”と”Huawei Mate10”シリーズの発売はファーウェイのブランド力を急激に高め、ファーウェイのプレミアムスマートフォン市場への影響力を強めることに成功しました。
また、”Huawei nova 2s”は最新のデザイントレンドに焦点を当てており、若い世代からの評価も得ています。
2018年3月、ファーウェイはパリで”Huawei P20”シリーズを発売しました。
ユニークで革新的なライカ製トリプルカメラシステムやお洒落なデザイン、そしてAI機能を備えた”Huawei P20”は世界的大ヒットとなりました。
IDCによると、ファーウェイの世界市場シェアは13.8%増の11.7%で、2018年第1四半期には世界第3位にランクインしました。
参考:2018年第1Qのシェアは世界第3位
- Samsung - 23.4%
- Apple - 15.6%
- Huawei - 11.8%
- Xiaomi - 8.4%
- OPPO - 7.1%
中国でもナンバー1のブランドをほこるファーウェイ
2017年の世界におけるファーウェイのブランド認知度は85%まで上昇しましたが、その翌年は消費者の間でファーウェイブランドに対する意識は大幅に高まり、前年比で2倍となりました。
ファーウェイのブランド認知度は、今や中国でナンバー1です。そして、世界においても主要なブランドのランキングにおいても好調です。
驚くべき研究開発への投資額。これはAppleも追い抜く勢い
ファーウェイの世界市場での継続的な成長とブランド力の増大は、研究開発投資への長年にわたる取り組みの成果です。
ファーウェイの年次報告書によると、2017年の研究開発投資はおよそ1.5兆円。appleの1.6兆円に肉薄しており、そして過去10年間の累計額は6.5兆円にも及びます。
特許に関しては、2017年末時点で64,091もの特許を取得しています。
将来的に、ファーウェイはそのブランドを世界中に広めることを目指し、現在も製品と技術を革新し続けています。