もくじ
3行でまとめるXiaomi Black Shark2
最新のSOC、Snapdragon855を搭載。RAMは最大12GB。
ディスプレイはHuawei Mate20などでも使用されていて定評のあるSamsung製、6.39インチ
高過ぎる性能に耐えられるよう、4,000mAh大容量バッテリーと27W急速充電に対応。価格は約5万円から。

Xiaomi Black Shark 2
Xiaomiとは?
スマートフォン向けゲーム市場は近年驚くほどの勢いで拡大し、それに伴い多くの開発者が参入してきました。
そしてゲームにはより優れたグラフィックが要求されるようになり、それを実現するためにスマートフォンにもマシンスペックが不可欠となってきました。
Black Shark 2をリリースするシャオミは、
このようなハイスペック化するスマートフォン業界の最前線にいる会社の一つです。
直近では、Pocofone F1や初代BlackSharkなどで話題をさらいました。
いずれも他社のフラッグシップ機と同等の性能ながら、圧倒的な低価格で販売することで知られています。
Black Shark2は、ゲームの為に最適化され尽くしたスマートフォン
このところ、Razer PhoneやROG Phoneをはじめとするゲームの為のスマートフォンをリリースする会社が増えてきました。
しかしながらそれらは、一部のコアなゲーマーにしか支持されることはありませんでした。
今回登場するBlack Shark2は、より多くのユーザーからの支持を得る為に、その性能だけでなくデザインのバランスも見直しました。
スペック
外形寸法:163.6×75×8.7mm
重量:205g
特徴:
画面内指紋スキャナー
3.5mmヘッドホンジャックなし
二重正面スピーカー
見た目は魅力的、性能は破壊的
多くのゲーム用スマートフォンは、一部の人々の目には「粗く」見えます。
派手なイルミネーションと、万人受けはしない派手なファンを装備したPCがその代表例です。
まずBlack Shark 2はそこを改善しました。
確かに、Razer Phone 2と同じように、背面には派手な「S」のロゴが点灯しています。
しかし、全体的なデザインは控えめに、魅力的に。
それでいてポケットにすっぽり収まるサイズ。でも性能は抜群です。
ゲーマー専用スマートフォンに目を奪われるとは思ってもみませんでしたが、Black Shark2にはそれだけの魅力があります。控えめな緑の縁取りと質感は特に美しい。
しかしBlack Shark2には最新のスマートフォンのトレンドを取り入れていない部分もあります。
例えばディスプレイのベゼルは大きめで、画面比率は低いです。流行りのスライドや折りたたみの機能はありません。
その代わり、ゲームに臨場感を与える為の前面スピーカーを2機搭載しており、この音は素晴らしいです。
ディスプレイについて
6.39インチの有機ELディスプレイを搭載。解像度は1,080 x 2,340(403dpi)、アスペクト比は19.5:9。
応答速度は非常に高く、ディスプレイの感圧センサーに関しても非常に精度が高いです。
感圧センサーはiPhoneの3Dタッチのように動作し、ゲームによってはタップでロックオン、強く押し込むことで攻撃するなどに使用することができます。
また、iPhoneのそれが1箇所の押し込みにしか対応していないのに対し、Black Shark 2では左右2箇所の押し込み操作にも対応しています。
ゲーム専用スマートフォンに詳しい方であれば、このディスプレイの特徴は見慣れたものであるかもしれません。
それは、HuaweiのMate 20 ProやSamsungの Galaxy S9など、様々な携帯電話に搭載されているSamsung製のディスプレイパネルだからです。
このパネルのリフレッシュレートは60Hz。
リフレッシュレートとは、1秒間にディスプレイの表示を更新できる回数のことです。
リフレッシュレートが大きければ、それだけ表示されるものは滑らかに動くように見えます。
Razor Phone 2のそれは120Hzで、それと比べると少し見劣りしてしまいますが、多くの人にとってこのディスプレイパネルは十分に高い性能を持っています。
そしてXiaomiは将来的に90Hzや120Hzのディスプレイを採用する為に、Samsungと交渉中であり、Black Shark3には恐らくそれが搭載されることでしょう。
応答速度の最大化
XiaomiはSamsungのディスプレイパネルを使用してはいるものの、それをそのまま使うわけではありません。
ゲーム専用スマートフォンの最先端である為に、ディスプレイのタッチパネルの操作性と応答速度の最大化に注力しました。
そして、独自のドライバチップを開発し、応答時間43.5ミリ秒(測定可能な最小値)を達成、タッチの感度を最適化しました。これをFast Fingerテクノロジーと呼んでいます。
ゲーム用のコントローラー
ゲームの操作性を最大化する為に、Black Shark 2には別売りのコントローラが用意されています。
これは左右に2つつけて使用することも可能ですが、片方だけで使用することもできます。
例えば、左側のコントローラにはジョイスティックとボタン、右側のコントローラにはタッチパッドとボタン、のような具合です。
なお、これらのコントローラはBluetoothを通じてペアリングされます。
また、USB-HDMIコネクタを使用して、テレビなどに出力することも可能です。
Xaiomi Blackshark2の性能について
チップセットにSnapdragon855、メモリは最大12GB。
全ての性能をゲームのために使用する”Shark Spaceゲームモード”と”Ludicrousモード”が用意されている。
また、液冷システムと冷却ファンを備え、その他のスマートフォンと比較してCPUコアの温度を14度抑えつつ、CPUが最大のクロックス数で動作できる時間を8倍まで引き出すことができます。
4,000mAhの大型バッテリーと27W急速充電もまた、言うまでもなくゲームを楽しむために用意されています。
対応している周波数帯(バンド)について
Xiaomi Black Shark 2はデュアルSIMに対応し、LTEの対応バンドは 1/3/4/5/6/8/20/34/38/39/40/41です。
国内では問題なく使える模様です。
価格について
Xiaomi Black Shark 2は、最上位モデルでも他社のフラッグシップ機に比べて割安です。
- 12GBモデル→約7万円
- 6GBモデル→約5万3000円
カメラについて
12MP(広角)+12MP(望遠)のデュアルメインカメラと20MPのセルフィーカメラを搭載しています。
結局のところBlack Shark2はコアなゲーマーのためのスマートフォンです。ゲームを楽しく遊ぶために作り込まれた性能と比べると、カメラのそれはやや劣ります。
30fpsの4Kビデオと、背景をぼかすポートレートモードなど、標準的な機能はおさえています。
Antutu、Geekbench4ベンチマークスコアについて