もくじ
Pixel 3a XLのデザイン
- カラーバリエーション:ブラック、ホワイト、パープル 3色のユニボディデザイン
- サイズ:160.1×76.1×8.2mm
- 重さ:167g
- 防水:非対応
- その他:3.5mm イヤフォンジャック搭載
Pixel 3a XLは、Pixel 3aと同じデザインです。背面のツートンカラーが特徴的で、上半分は光沢があり、下半分はつや消しです。
ガラス製だったバックパネルは、コスト削減のためプラスチックへと変わりました。しかしながらその質感はよく、防水ではありませんが、3.5mmイヤフォンジャックを搭載しています。
Googleは、Pixel 3a XLをリリースすることで、もっと幅広いユーザーにアピールしたいと言っており、有線イヤフォンのサポートもそのための数多くのアイディアの一つでしょう。
Pixel 3 XLからの変更点の1つとして、ディスプレイからノッチをなくしました。そしてディスプレイ上部に少し大きめのベゼルを配し、カメラはそこに移動させました。
競合他社がディスプレイをより大きくするため、ベゼルを必死に狭くしていく中、googleは半歩下がってコストカットを優先したのです。
上部と下部に2つのスピーカーを残したため、ステレオサウンドを楽しむことができます。
しかし少し残念なことに、横持ちのポジションでは下部のスピーカーが手で隠れてしまいやすく、そのサウンドを十分に楽しむことができません。そして重低音部分を担当しているのは下部スピーカーです。
Pixel 3a XLのディスプレイ
- ディスプレイ:6.0インチ液晶ディスプレイ(2,160x1,080)
Pixel 3a XLのディスプレイは、Pixel 3aのそれと比べると大きく、前述の通りノッチを持たない液晶ディスプレイです。
明るく発色の良い優れたパフォーマンスを発揮します。
3 XLほどの高い解像度を持っているわけではありませんが、他の多くのスマートフォンと同等なので、それは大きな問題ではないと考えます。
また、このディスプレイには、流行りのディスプレイ内蔵型指紋センサーはありませんが、背面のちょうどいい位置にセンサーが配置されており、ユーザーは自然にロックを解除することができます。
Pixel 3a XLの性能とハードウェア構成
- チップセット:Snapdragon670
- RAM:4GB
- 内部ストレージ:64GB
- 外部ストレージ:非対応
性能面での一番の問題点は、このスマートフォンには最新のSnapdragon855チップセットではなく、670が搭載されていることです。
そのため、Pixel 3a XLは4GBのRAMと64GBの内部ストレージからもわかるように、ミッドレンジに属します。
これらのスマートフォンには、お手頃な価格が求められるのですが、同価格帯のXiaomi Mi 9などと比べると、スペック面でどうしても見劣りしてしまいます。
Pixel 3a XLは、そのポジションの中ではやや割高に見えてしまいます。
コストパフォーマンスはそれなりですが、性能自体は思いの外高いです。PUBG Mobileのような重いゲームを立ち上げても、まだ高い設定でプレイすることは可能です。
フラッグシップモデルと比べてしまうとアレですが、紙面上のスペックよりは高い性能を感じます。
その理由は、ソフトウェアにあるようです。Googleは私たちに「ソフトウェアを使ってハードウェアの差を埋める」と語っていました。
例えばGoogleは、マルチレンズのカメラ全盛の中、あえてシングルレンズのカメラをPixel 3で選択しましたが、優れたAIによる画像処理の結果、非常に高い評価を受けました。
全体的な動作も素早く、そのクオリティは価格を考えても必要十分だと言えます。
Pixel 3a XLのバッテリー
- バッテリー容量:3,700mAh
- ワイヤレス充電:非対応
- 急速充電:対応
Pixel 3a XLには3,700mAhの比較的大きなバッテリーが積まれています。
充電はUSB Type Cポートから行われ、ワイヤレス充電には対応していません。
これはPixel 3 XLに負けているはっきりとした点の一つです。
その妥協案として、急速充電に対応していて、1時間程度でフル充電できることを考えると、悪くない妥協案です。
また、バッテリー持ちは、少し解像度を下げたディスプレイのおかげもあって3 XLよりも改善しています。
そして丸一日使用しても、バッテリーが無くなることはありませんでした。おそらく多くの方にとって1日半は余裕でしょう。
Pixel 3a XLのカメラ
- メインカメラ:12.2MP
- セルフィーカメラ:8MP
Google Pixelシリーズのカメラは代々高評価を受けてきました。Pixelは手頃な価格で良質なカメラを確保するいい方法の一つでしたし、今回のPixelも同じことが言えるでしょう。
Pixel 3 XLとPixel 3a XLのカメラはほぼ同じと言って差し支えありません。
このカメラの優れた性能により、3a XLのカメラはミッドレンジスマートフォンの中で最高のカメラだと感じることができるでしょう。
このカメラはAIの力をフル活用して、素晴らしい結果を得ています。
HDR(はいダイナミックレンジ)撮影についても同じことが言えます。HDR処理は3 XLと比べてかなり時間がかかってしまうが、これはチップセットの差でしょう。
綺麗な写真を撮るためだと思ってここは我慢してください。
いくつかの撮影モードがあり、例えばフォトスフィアとパノラマは、仮想世界をつなぎ合わせるという素晴らしい仕事をします。
また、ナイトサイトもあります。昨年発表されたこの機能は、スマートフォンのカメラの世界を変えました。
セルフィーカメラを見てみると、いくつかの変更があります。
それは固定焦点で、セルフィーカメラに関しては3 XLと比べると能力が劣ります。
また、広角レンズでもありませんが、それは大きな問題にはなりませんでした。新たに追加された機能は口の位置も検出できるためボタンを押さなくても自動的に笑顔を撮影することもできます。
Huawei P30 ProやHonor 20のように非常に高価なスマートフォンのカメラほどの性能は持っていませんが、それがあなたにとってそれほど重要でしょうか?
Googleはその価格で実現できるカメラの性能を最大限に引き出しました。
Pixel 3a XLのレビューまとめ
Pixel 3a XLは魅力的な素晴らしいスマートフォンですが、ややコストパフォーマンスにかけるという印象でした。
同じくミッドレンジのスマートフォンの中では、Moto G7 PlusやNokia 7 Plusなどよりも価格が高く、OnePlusやXiaomiの価格設定を考えると、Pixel 3a XLはむしろフラッグシップモデルに近い価格設定です。
ピュアなアンドロイドが動作しているという点は評価できますが、ピクセルシリーズが買われる最大の理由はカメラです。
それは素晴らしいカメラであり、同価格帯のものと比べても優れています。
それでもやはりこのスマートフォンは割高感が否めません。3 XLと比べて約半額の価格設定は一見良さそうですが、さらなる値下げを勧めたいと思います。