それは2018年に始まり、多くのスマートフォンユーザーを驚かせ続けてきました。
Huaweiは長年のPシリーズの改良を重ねたのちに、ついに最高のカメラが搭載されたスマートフォンを昨日 3月26日に発表。
それまでにあったスマートフォン業界のルールや常識を全く気にも留めず、さらなる飛躍を続けていくように見えます。
今まで、中国のこの会社は ”カメラ付きスマートフォンの王者” の王冠を握るために戦ってきました。
その激しい戦いの中で、GoogleはPixel3で信じられないほどのクオリティのナイトモードを開発し、SamsungやOppoは10倍ズームを開発し、王冠を狙います。
そんな中 Huaweiが繰り出したのは最高のカメラでした。
4つのカメラを搭載する、それ自体は特に新しいということではありません。Galaxy A9など、同様のコンセプトを持つ端末はすでに存在します。しかしHuaweiは、その質をP30 Proで遥かに高めました。
Leica 4 Cameraシステムを実装することで、超ワイド・超高解像度・そして本物のズームとTime of Flightカメラ※を組み合わせ、P30 Proはこれまでのあらゆるスマートフォンの中で最高のカメラを持って登場しました。
もくじ
Huawei P30 Proのデザインについて。
ディスプレイ:6.47インチ有機EL
解像度:Full HD+(2,340x1,080)
アスペクト比:19.5:9
カラーバリエーション:クリスタル、アンバーサンライズ、オーロラ、パールホワイト、ブラック
その他:上部にスピーカーなし(音声に時期振動を使用)
画面内蔵の光学式指紋センサー
IP68防水、防塵
イヤフォンジャックなし
ウォータードロップ型のノッチ
ノッチについて
パンチホールカメラが2019年以降の主力となると言われているが、Huaweiはそうは考えていないようです。P30 Proの前面には小さなノッチがある。
そしてその小さなノッチは、6.47インチの大画面のお陰もあり、実際のところ全く目立ちません。
バッテリー
Huawei P30 Proは非常に分厚く、そのボディの中には4,200mAhの大容量バッテリーを備えています。同様に大容量バッテリーを持つMate 20 Proが市場から高評価を得て、ロングセラーとなったように、P30 Proも同じ道をたどるでしょう。
そしてP30 ProはP20 Proの完全なる上位互換となるもので、より大きく、より強化されています。その大きいスクリーンの幅はやや細めに作られているおかげで、大きいながらも持ちやすいです。
ボディ表面の仕上がり
Huawei P30 Proの表面に目を向けてみましょう。
Breathing Crystal(呼吸する水晶)と名付けられたカラーを見てみると、その一見大げさにも見える名前は伊達ではありません。真珠のような光沢のある仕上がりは衝撃的です。そのほかにオレンジやブラックのカラー展開もありますが、どれを見ても素晴らしい仕上がりです。
上部にスピーカーが無い
Huawei P30 Proには上部のスピーカーがありません。通話時に耳にあたる部分のスピーカーのことです。代わりに磁石を使ってディスプレイを震わせることで音を出しています。
画面内指紋センサー
Huawei P30 Proは、ディスプレイ内に光学式の指紋センサーを備えます。
指紋の登録は簡単で、なおかつ驚くほどのハイスピードでロックを解除することが可能です。この驚きは、実際に動作するところを目の当たりにしないとわからないでしょう。
お待ちかねのカメラについて
- ライカ 4カメラシステム
- 光学手ぶれ補正(全てのカメラに)
- メインカメラ
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- メイン: 40MP, 27mm, f/1.6
- ワイド: 20MP, 16mm, f/2.2
- ズーム: 8MP, 5x ペリスコープズーム, 125mm, f/3.
- 10倍ハイブリッドズーム(光学5倍xデジタル2倍) Time-of-Flight (ToF) 深度コントロール
- セルフィーカメラ: 32MP
さて、お待ちかねのカメラについてのレビューです。
これは全く新しいカメラである
難しい話になりますが、従来のほとんどのカメラセンサーは、ベイヤー配列と呼ばれるものを持っていて、赤、緑、青、緑(RGBG)の光を吸収し、カメラはこれらの測定値から色の情報を解析します。
Huawei P30 Proのカメラは、これをやめて赤、黄、青、黄(RYBY)の光から色を解析するものになりました。
どうしてかというと、黄色の光の方がその他の光よりも減衰せず、その情報をしっかりと詳細に伝えることができるからです。少なくともそれが、このカメラの強みです。
そして、その理論は実際にはどれほど上手く機能するのでしょうか?今後詳しくテストしていく必要があるでしょう。
4連カメラのもたらすもの
それよりも興味深いのは、4連カメラシステムが何をもたらすかです。
20MPのワイドレンズと、超高解像度40Mのメイン、そして5倍光学ズームを搭載したペリスコープカメラとそのズーム結果をソフトウェアの力で向上させる10倍ハイブリッドズームがあります。
それらはたくさんの選択肢を生みます。あなたが好きなように拡大使用が縮小しようが、4つのカメラとオートフォーカスがが極めてクリアに被写体をとらえます。直感的に操作できるので、ベストショットを撮影するために時間はかかりません。
もう少し自由に撮りたい場合は、Proモードに切り替えることで、設定を変更することができます。
夜間モードは今ひとつ
また、夜間モードは薄暗い場所でも見栄えの良い写真を撮ることができます。しかし夜間モードのクオリティはGoogleのピクセルほどではありませんし、10倍ズームは本当の光学ズームではありません。
性能について
- チップセット:Kirin 980
- RAM:8GB
- 内部ストレージ:128 / 256 / 512GB
- 外部ストレージ:NMカード対応
- バッテリー:4,200mAh、40w高速充電対応、ワイヤレス充電および逆充電
- OS:Android 9.0(PIE)
チップセット
P30 Proは順調に進化しているとは言っても、パフォーマンス面ではそうは言い切れません。新しいチップセットを装備しておらず、Mate 20 Proと同じものを使用しています。
内部ストレージ
内部ストレージとして3つのオプションがあります。
128GB / 256GB / 512GBです。
バッテリー
4,200mAhの大容量バッテリーは、40Wの高速充電に対応しており、30分あれば70%まで充電することができます。また、ワイヤレス充電に対応するだけでなく、他の機器をワイヤレスに充電する機能もあります。
Huawei P30 Proに関する情報まとめ
夜間撮影はピクセルに負けるとしても、その用途の広さや高感度からP30 Proが写真撮影のためのスマートフォンとして最高だと言えるでしょう。
しかしカメラだけではありません。そのゴージャスなデザイン、大容量のバッテリー、美しいディスプレイは見事です。
Huawei P30 Proは今年のスマートフォンのお手本となるでしょう。
そしてHuaweiにはまたそのルールを無視した革新を期待したいです。
兄弟機のP30の実機レビューはこちらから
P30に関するレビューも書いていますのでこちらからどうぞ。